工房について

小さな仕事台。
長い修業。 A small bench. A long apprenticeship.

一人の手で裁ち、漉き、縫う — 革製品のための工房です。

修練

装飾は、なし。 Nothing decorative

良い革製品には、装飾はありません。一筋の縫い糸にも意味があり、コバの一つ一つは手で整えます。 鞍作りの規律 — 縫い目が一つ切れれば馬が傷つく — が、机に向かう姿勢を決めています。

長く使うことを思って作ります。コバは蜜蝋とガム・トラガカントで磨き、縫い目は革に跡が残るほど締めます。 仕上がった品は、初日からすでに長年使ったような佇まいに。

静かな水のほとりに積まれた石 — 禅の景色
工程

一品ができるまで。 How a piece is made

四つの工程。どれも時間をかけて。財布で一日、トートで一週間。

01 · 選ぶ

手で選んだ革。最も均一で芯のある背と肩の部分だけを、裁断台へ運びます。

02 · 裁つ

銀ペンで型紙をなぞり、丸包丁で裁ちます。コバを漉くことで縫い目が平らに収まります。

03 · 縫う

菱目打ちで縫い穴を開け、二本の針と蝋引き麻糸で一目ずつ。鎖のようにほどけることはありません。

04 · 仕上げ

コバを削り、染め、磨き、蝋を塗り、再び磨く。作り手の印は、持ち主だけが見える内側に。

工房

一つの仕事台で。 One bench at a time

工房へのご訪問は、ご予約制です。一針一針を間近でご覧になりたい方は、 お問い合わせのページ よりご連絡ください。

柔らかな光に立つ松林
静かな庭の砂紋と石
木台に置かれた抹茶の碗